ムケ総長
この記事は、以下のような方にぜひ読んでもらいたいです。
- 料理に興味のある男性
- 料理を始めたけど、パートナーに文句を言われる男性
- 料理を始めたものの、挫折してしまった男性
結論から言うと、男性が料理をするべき理由は次の4つです!
- 理由①:家事の中で最も面倒だから
- 理由②:我慢をせずに家計を助けられるから
- 理由③:女性には特有の体調不良があるから
- 理由④:退職後も使えるスキルだから
また、気を付けるべき注意点は以下の4つです。
- 注意点①:女性のこだわり度に柔軟に対応する
- 注意点②:時間・手間・費用をかけすぎない
- 注意点③:後片付けまでが料理だと理解する
- 注意点④:残業、飲み会は極力控える
この記事では、
- 自炊歴10年
- 夫婦喧嘩量95%減を達成(結婚1年目比)
の僕が、
ムケ総長
と考える理由と、気を付けるべき注意点を解説します。
目次
男性が料理をするべき4つの理由
料理自体が好きな人にとってはそうでもないかもしれません。
ですが、料理が面倒だという人、結構多いと思います。
ムケ総長
ちょっと疲れたときとか、気が向かないときに、旦那や子供にご飯を食べさせなきゃいけないと考えたら…
料理が面倒なのには理由があります。最も頭を使うからなんです。
- 冷蔵庫の中の食材から自分のレパートリーと照らし合わせて献立を考えるとき
- それぞれの品の手順をバラして考え、同時に処理するために頭の中で再構築するとき
- 実際に調理しながら、想定外の事態に柔軟に対応するとき
献立はネットで検索して出してくるときもありますが、その場合も決定するまでに脳みそを使います。
洗濯や掃除では頭を使うタイミングがほとんどないのに対し、料理は判断の連続で頭も疲れます。
しかも(小さなものも含めて)失敗するリスクもあり、慣れるまでは神経を使います。
食べる人に気付かれなくても、自分の中でやっちゃったな~と思うこともよくあります。
つまり、料理をする人は頭と精神を消耗する作業を毎日休みなくこなしている、ということになります。
さらに共働き家庭では、これらのプロセスがなんと仕事終わりから始まります。
もし女性一人で料理を準備しているのなら、体力的にも精神的にもかなりきついはずです。
献立を考え、料理をして、片づけをして…料理は家事の中で最も大きいウエイトを占めることを今一度理解してください。
ここで男性が当たり前のようにご飯を作れたら、女性陣のストレスが全然違います。
男性の分までご飯を用意しなければいけないから、負担が大きいんです。
自分の分だけでいいのなら、あるものでテキトーに済ませられるのでめっちゃ楽なんです。
ですので、男性は自分のご飯くらいはいつでも自分で準備できるようになりましょう。
もしくは二人でご飯を手分けして準備できれば、半分の時間で終わります。
料理が最も大変なので、その時間や労力を折半できればお互いの毎日の生活に余裕が生まれますよ。
更に言うと、理想は子供の分までご飯が作れる状態です。
例えば「子供と父親だけで1か月過ごせる」くらいになれば、女性の心理的負担もほぼなくなるでしょう。
ムケ総長
外食と自炊のそれぞれにかかる費用を比較してみましょう。
まずは外食です。
朝食:500円
昼食:800円
夕食:1,200円
合計:2,500円
朝食:0円
昼食:1,000円
夕食:1,000円
合計:2,000円
とざっくり仮定すると、4週間で(2,500×5日+2,000×2日)× 4週 = 58,000円です。
1か月(30日)では60,000円を超えてきます。
さすがに全外食の皆さんはもっと節約されていると思いますが、その節約は恐らくなかなかの我慢の上に成り立っているものと思います。
一方で自炊はどうでしょうか。
以下は僕たち夫婦にまだ子供がいなかったときの、ある4か月の食費とその平均です。

一人当たりだと、1か月で17,000円弱です。
これより高いよ~って方も、もっと安く済ませているぜ!という方も、それぞれいるかと思います。
ここで大事なのは、僕たち夫婦はさほど我慢せずに思いついたものを作って食べている、という点です。
もちろん食材や調味料に拘って「いいもの」を買えば、原材料費はいくらでもあがります。
ですが、安い食材でも調理法や旬の時期次第で十分おいしく食べられます。
食事に関するQOLは馬鹿にできないので、外食時に陥りがちな「これ高いから我慢やな…」という気持ちを感じずに食事をできるのは自炊の特権だと思います。
また我が家では普段自炊して、外食は月に1回ほど美味しいお店に行くようにしています。
普段外食しないことで、この1回がよりおいしく感じられますし、我慢もないので精神衛生上もおすすめです。
行った店で
ムケ総長
ってなって、手の込んだものを頼みがちになるのはあるあるですよね。
…うーん、このままだとただの自炊ブログになってしまいそうですね。
これを男性女性共にできることに大きな意味があるということを、今回お伝えしたいんです。
片方の稼ぎのみで生活できる家庭なら、料理はもうひとりの仕事だと割り切っていいのかもしれませんが、
共働き世帯で、夫婦両方がこの自炊のメリットを肌で感じて実践しているのか、はたまた片方のみが一生懸命戦っているのかでは、食費への影響が全く違ってきます。
夫婦が酸いも甘いも共有し合って、共に同じ方向を向いていることが大切なんです。
完全に相手に任せきるよりも、協力して家計を作り上げる、食費をコントロールする方がブレがありません。
ちなみに、

専業主夫だから食費を抑えられているんだ!働いてたらもっと高くなる!
という声も聞こえてきそうですが、僕は独身サラリーマン時代の方が食費はもっと安かったです。
結婚して、栄養バランスを考えたり相手の好みに合わせることを覚えたりしたので、食費は少し上がりました。
当時は、米、パスタ、うどんや素麺をベースに肉と野菜を適当に食べていたので1か月12,000円くらいでした。
男女共に、個々が自炊によって節約できるスキルがあるなら、結婚後の食費は安泰ですよ。
女性には特有の体調不良があり、これが男性が家事をするべき理由になると自分は考えています。
詳しくは以下の記事でも解説していますので、参考にして下さい。

男性には、生理や出産といった、性別に起因した体調面、精神面の変化が起こりません。
これは日々のルーティンワークである料理(家事全般)をするにあたって、とても大きなメリットです。
例えば男性が1か月に1回、股間を蹴り上げられるような痛みに襲われるのであれば、同情の余地があります。
僕も喜んでこの主張を取り下げて、その痛みに備えてぶるぶる震えます。
ですが、男性には本当に何も起こらないんです。これって特に生理に悩む女性からしたら凄く羨ましいことなんです。
「生理が重い日は外食でいいよ」とか「簡単なものでいいよ」とか気遣っているつもりの謎発言も控えた方がいいです。
男性は一生フラットな毎日を過ごせるんですから、一生フラットに家事ができます。
普段から一緒に料理をして、女性が体調が悪いうちは休んでもらって自分がご飯を準備する。
これができれば女性にとって心強いパートナーになれますよ。
日本人は会社員や公務員として働く人が圧倒的多数です。
つまり、(現行制度上)定年退職を迎える人が多いということになります。
職場で培ったスキルが、定年退職後は何の使い物にもならなくなったというシニア世代は数知れません。
家事スキルの低さ、家事意識の低さから熟年離婚にまで発展したというケースもあります。
あなた何にもできないのね…
と言われる晩年だけは避けたいものです。
この点、料理を筆頭とした家事スキルは、死ぬまで自分を助けてくれます。
特に料理は、調理時間の短縮やバリエーションの増加など、伸びしろしかないスキルです。
若いうちから料理を始めた人は、定年を迎える頃にはその道40年の大ベテランとして活躍できます。
1日1品、いや、1週間に2品でも構いません。
始めた人とそうでない人とでは、後々ものすごい差が生まれます。
人生100年時代、退職後も20年生きる可能性は十分あります。
退職後に始めるのももちろん悪くないですが、今動いた人との差は中々埋まりませんよ。
男性が料理をするにあたっての注意点
ここからは、同棲または結婚しており、パートナーが既に料理を良くしてくれている、という男性に向けた注意事項になります。
独身男性は今すぐ気軽に始めて頂ければいいのですが、上記の方は単に料理を始めればいい、というわけにはいきません。
ここを間違えるとせっかくの気持ちが台無しになってしまい、最悪の場合「一生料理なんかするか!」となってしまいます。
逆に女性の方はぜひともここの章を参考に、自分の言動を省みて、これから料理を始める男性に対して大らかな気持ちで接してあげてください。
最初は我慢も必要ですが、長い目で見れば間違いなく料理を覚えてもらった方が互いのためになりますよ!
人間は、こだわり箇所に介入されることを嫌う生き物です。
よくあるこだわりポイントは以下の通りです。
- 調味料や調理器具、冷蔵庫の食材の配置
- 洗い物のタイミング
- 使用する保存容器の種類
- まな板や包丁の組み合わせ
一つずつ解説していきます。
普段から料理をする人は、これらを自分なりに整頓して心地よいポジションに置いて日々の料理をしている方が多いです。
取り出す、しまう、見つける、を効率よく行える配置を毎日の料理の中でカスタマイズしているのです。
そのため、他人がこだわりマイキッチンを使用した後、配置が変わっていた場合にストレスを感じる方がいます。
特に男性は出したものを出しっぱなしに、開けた扉を開けっぱなしにする方が多く、後から適当に戻すことでバラバラにしてしまう、というケースが頻発します。
この配置のズレがどうしても気になる、というパートナーと料理をしていくのなら、とにかく擦り合わせが肝心です。
最初は調理自体に集中するため、片づけには何回も失敗すると思いますが、根気よく取り組みましょう。
このとき、「なぜそこに収納しているのか」という理由も、パートナーから同時に教えてもらい納得して下さい。
腑に落ちない作業はストレスでしかないですからね。
洗い物は、いつかやってほしいのではなく「今やってほしい派」の人がいます。
そういう人にとっては「後からやろうと思って置いていた洗い物」は、とてもストレスになります。
後で述べるとおり、料理は後片付けまでして初めて完了します。
今してほしい人にとっては、後片付けは今やらなければいつまでたっても料理が完了していない状態で放置していることと同じです。
自分のパートナーがこのタイプの人なら、洗い物のタイミングには十分気を付けましょう。
洗い物のタイミングは料理を作ってすぐなのか、食後でいいのか、寝る前でいいのか、翌日でもいいのか、パートナーと話し合っていきましょうね。
ここも人によってはこだわりポイントになり得ます。
何を何に入れても構わない人もいれば、メインおかずはこのタッパーで白米はこの容器、という決まりがある人もいます。
保存容器だけでなく、盛り付けるお皿などにもルールがある家庭もあります。
聞かなければ分からないので、まずは確認することが大切です。
生肉や生魚は、まな板の面や包丁を他の食材とは分けたい、というものです。
これを決まり事としている家庭は少なくないと思います。
特に小さいお子さんがいる家庭では、注意すべき部分です。
この場合は子供のことも関わってきますので、アバウトにしてしまうと滅茶滅茶怒られるかもしれません。
産後は女性もホルモンの影響で神経質になりやすいので、男性側も気にしすぎるくらいでちょうどいいです。
さて、以上4項目を挙げましたが、これらはあくまで例であり、こだわりポイントは人の数だけ存在します。
ずぼら男性の諸君はまずこう思ったでしょう。

めっ…めんどうくせえぇぇぇ
わかります。僕自身もズボラ人間なので、こだわりさんに合わせるストレスはかなり感じる方です。
ですが、こと共同生活において「相手のこだわりにはウルトラスルー」は一つの最適解です。
もちろんこだわっている理由は納得いくまで説明してもらうべきです。
そのこだわりが合理的で論理的なものなら、受け入れやすく取り入れた方が互いに効率よく動けます。
ですが、この手のマイこだわりは突き詰めれば「なんとなく」「そうでないと気持ち悪い」という感覚論に収束することもあります。
そのため、話し合った結果そこまで行きついたら、思考停止でそのまま合わせるのが結局のところ体力を温存できます。
「相手を理解できないことを理解する」ことは、家族になっていく上でとっても肝心ですね。
普段料理をしない男性が、急に思いつきで料理を振舞おうとしたときに陥るのが、時間手間費用かけすぎ問題です。
これ、気持ちはありがたいんです。なので女性からは言いづらく、そのため男性は気付きにくいのが難点です。
そのため、僕が代わりに言いましょう。
美味しいご飯を振舞ってやろう、女性を喜ばせてやろうと、時間と手間と費用をかけている男性諸君!
ムケ総長
気分を害してしまった方、大変申し訳ございません。
ですが、はっきり言います。
時間と手間と費用をかければ、女性ももっとおいしいご飯、作れます。
普段の生活の限られたリソースの中で、効率的に料理を提供していることが凄いんです。
戸愚呂弟なんです。30%でやってるんです。
「おれが作った方がおいしくできる」を誇るのではなくて、「おれが作った方が早く安くできるから女性は休めて財布にも優しい」までいってから誇って下さい。
むしろそれを毎日実践して、女性を心から休ませてあげてください。
で、それができた上で、記念日や特別な日に手の込んだご馳走を作ってあげてください。
これが一番女性に喜んでもらえる方法だと思います。
時間手間費用かけすぎ問題に並んで、男性の「作って終わり問題」も蔓延っているようです。
料理は作って終わりではないです。その前の買い出しも、終わった後の片付けも料理の一環です。
しんどいし面倒くさいのはよくわかります。
僕も家事の中で皿洗いが一番嫌いでした。どうしても気が乗らないんです。
僕は別に、男性も洗い物をしてみんなでしんどい思いをしようと言いたい訳ではないです。
というか、しんどいと思うのならぜひ食洗器を導入してください。
皿洗いが好きな女性を除いて、多くの女性もしんどいんです。
夫婦共にしんどい思いから解放されるためには、少し高いですが買って下さい。
食洗器に洗い物を任せて、自分たちの自由時間を生み出しましょう。
浮いた時間にお金を稼げるわけではないから勿体なくて買えない、という気持ちも分かります。
ですが断言します。必ず元が取れます。
皿洗いによるストレスや疲労感から解放される幸福を、ご自身の肌で感じてください。
家事を男性が担うメリットは、こういった設備投資の意思決定をしやすくなる点にもあります。
自分がしんどいと思うなら、その作業は効率化してしまいましょうね。
これらのことをこなすには、長時間の残業や飲み会をしていてはなかなか厳しいものがあると思います。
全てを男性に押し付けるつもりは毛頭ありません。
ただ週5日、毎日8時間も働くことはそもそもとても凄いことなんです。
ですので、その後はリフレッシュを兼ねた料理でぜひ女性を喜ばせてあげて下さい。
女性が家でリラックスできていると、家庭が明るくなります。
そういったアプローチで家庭を守る方法もありますよ。
まとめ
以上のように、男性が料理をするべき4つの理由と、料理を始める際の注意点について解説しました。
改めてお伝えしておきますね。
- 理由①:家事の中で最も面倒だから
- 理由②:我慢をせずに家計を助けられるから
- 理由③:女性には特有の体調不良があるから
- 理由④:退職後も使えるスキルだから
- 注意点①:女性のこだわり度に柔軟に対応する
- 注意点②:時間・手間・費用をかけすぎない
- 注意点③:後片付けまでが料理だと理解する
- 注意点④:残業、飲み会は極力控える
これらを意識しながら料理を始めてみましょう。
本当に心から女性から感謝されますし、魅力的な男性になれること請け合いです。
今の時代、高収入でも高学歴でも高身長でもなくていいんです。
ちなみに僕は兄と弟がいるのですが、彼らも料理をします。
別に父親が料理をする人間だったわけではありませんが、それぞれ高校卒業後に自然と料理をするようになりました。
ですので、父親像とかは全く関係ありません。誰でも取り組めますので、一緒に行動していきましょう!
ではまた!

