どうも!専業主夫のムケ総長です。
最近漫画やドラマでも専業主夫が取り上げられ、その生き方への理解が広まり始めたように思います。
そしてこの流れに合わせるように、これを言う男性も増えてきました。

おれも専業主夫になりたい。
個人的には、本気で言っている人に対してはとてもウェルカムな気持ちでいます。
状況が許すのなら、早くなればいいのにとも思います。
今回は、専業主夫になりたいとこぼす男性の心理を紐解いていきたいと思います。
- 今まさにそう思っている男性
- パートナーの男性がこれを言い出した女性
- 将来やりたいことがない男性
こういった方にとって、本記事が助けになればいいなと願いながら書いていきますね!
目次
専業主夫になりたいという外部的要因
専業主夫になりたいとこぼす男性には、以下のようなパターンがあると考えています。
- 理由①:仕事がつらい
- 理由②:家で自由な時間を過ごしたい
- 理由③:子供ともっと一緒にいたい
- 理由④:パートナーの家事に不満がある
- 理由⑤:その他
それぞれについて考えていきましょう。
仕事がつらいと一口に言っても、その原因は様々です。
原因①:業務内容が楽しくない、やりがいがない
原因②:業務量が適切でない
原因③:給料が低い
原因④:人間関係に不満がある
これらのほとんどは、実は転職によって解決できます。
もちろん転職先でも新たな不満が出てくる可能性はありますが、現在これらの理由で悩んでいる方は転職活動を検討してみる余地があります。
ではなぜ転職をせずに、専業主夫になりたいと言うのか。
この答えは2つに絞られます。
ひとつは転職活動が怖い、面倒という理由で避けている場合。
もう一つは、「そもそもやりたいことがないから、転職の意味がない」という場合です。
「原因①:業務内容にやりがいがない」において、転職しても解消されない部分です。
つまり「仕事がつらい」原因の中で、ここに占めるウエイトが大きい人は、転職活動に活路を見出しにくい傾向があります。
結果として専業主夫になりたい気持ちが強くなっていくのです。
フルタイムの正社員は、週5日の8時間労働が基本です。
ここに通勤時間、残業時間、朝の準備と帰宅後の着替え等を合わせると一週間の大半を会社に捧げることになります。
最近リモートワークにより、会社に捧げる時間が純粋な労働時間だけになったという方は、通勤時間等の削減の効果を実感していることと思います。
ですが週40時間でも縛りがあると、自由時間が少ないと感じる方もいるでしょう。
専業主夫になってもっと自由時間を謳歌したいという欲求は、理解できるものですよね。
自由な時間というよりは、子供との時間をとりたいという男性もいます。
子供が子供でいてくれる時間は長いようで短いです。
自分が一生懸命仕事をしている間に、ハイハイを始めて、歩き出し、なんか言葉を話し始めて、いつの間にか反抗期を迎えて「くっさ」とか言われる。
ムケ総長
「主夫業をしながら子供の成長を近くで見ていたい」と考える男性が、専業主夫を希望するのは当然かと思います。
自分の方が相手より家事をできるから、自分が専業主夫になった方がいい!と考える男性もいます。
ご飯がおいしく早く作れる、洗濯や掃除が丁寧、家を清潔に保つのが好き、という男性ですね。
家事能力が高いのはとても素敵なことだと思いますし、ぜひ家族のために活かしてほしいです。
もちろん家事は専業でなくてもできるので、普段からやればいいのにとも思いますが。
上記の他に、言ってるだけとか、構ってほしいだけの男性がいますが、そちらについては割愛します。
やりたいことがない男性について
では、上記の中で最も深刻な悩みを抱くのはどの男性でしょうか。
個人的な意見にはなりますが、「理由①:仕事がつらい」人の中で「やりたいことがない」人だと思います。
なぜなら、他の理由は専業主夫になることに前向きであるのに対して、「やりたいことがないから」というのは後ろ向きな印象を与えるからです。
これはそう思っている本人が一番自覚しているので、悩むことになるのです。
それでは「やりたい仕事がないから専業主夫になりたい男性」はどうするべきなのか。
結論からお伝えすると、
やりたいことが見つかるまで専業主夫をしよう!
となります。
もちろん大前提として周囲の状況次第ですし、パートナーとの話し合いは必須です。
専業主夫になる具体的な方法については、下の記事で解説しているので参考にして下さい。

以下では、この結論に至るまでの過程を説明します。
専業主夫になりたいという心理的要因
専業主夫になりたいという外部的要因については、最初に述べた通りです。
では、専業主夫になりたいという心理的な要因はどこにあるのでしょうか。
これを知ることで、自分の悩みの根本が分かります。
僕は、心理的要因が「無報酬労働への慣れ」にあると思っています。
分かりやすく解説しますね。
皆さん、国民の三大義務はご存じですよね?
そうです。教育、勤労、納税です。
日本国憲法にて、日本国民が果たすべき義務として「勤労」が明記されているのです。
つまり、日本国民は何らかの形で労働することを求められています。
サラリーマンや公務員は、労働の対価として報酬を受け取りますが、この金額、数字が人を苦しめます。
まるで自分自身の価値を測定され、突き付けられた感覚に陥ります。
この点、家事労働は無報酬です。やってもやらなくても報酬は0円です。
これ、何かに似ていませんか?
僕は幼少期、「子供は遊ぶのが仕事」と言われました。
学生時代は、「学生は勉強するのが仕事」と言われました。
遊ぶことも勉強することも、実は無報酬の労働だったんです。
これが社会に出ると、急に労働の対価として報酬を決められる。
生きていくためには必要なことなんですけど、無報酬労働に慣れている心には大きなストレスになります。
そのため「専業主夫になり、家事育児という無報酬労働に従事する」ことは、僕たちの性分に合っているのです。
僕は高校の先生に「勉強だけしていれば怒られない、これはとても幸せなことなんだぞ」と教わりました。
これは、社会に出て親から自立すると「自分の頭で考えて、行動して、収入を得る必要がある」ということの裏返しです。
そのため、「家事育児だけしていれば怒られない」という無報酬労働の環境は、学生時代のそれに似ているのです。
以上のように、幼少期からの無報酬労働への慣れが、専業主夫になりたいという心理を醸成しているのです。
よく言われる「男は外で稼ぐもの」という価値観は、上記の心理と相反します。
「家や学校で遊んで、勉強していればいい」の対極にあります。
ここのギャップが、男性を苦しめる原因になるのです。
冒頭で述べたように、専業主夫への理解は広まりつつあります。
しかし、この古くからの価値観と自分の生育環境との狭間で悩みを抱える男性が少なくないことも、男女共に理解すべきだと考えます。
もちろん、最近は男性だけでなく女性にも「稼ぐべき」という価値観は重くのしかかりつつあります。
現代の専業主婦の中には、肩身が狭い思いをしている方も少なくありません。
そういった方のために記事を書いていますので、参考にして下さい。

結局、やりたいことが見つからなければなかなか仕事は楽しくなりません。
就活までに見つかった人、それを実現できている人は、そもそも専業主夫を志しません。
僕は、「無報酬労働への慣れから専業主夫になりたいと思う」自分自身を肯定しながら、その中でもやりたいことを見つけてほしいと思います。
専業主夫期間がそのための時間になってもいいのです。
もちろん注意点として
- 家電の進化により、相対的に家事の重要性は下がっている
- パートナーに対して価値を提供し続ける必要がある
- 再就職にあたっては努力が必要
というものが挙げられますし、専業主夫として生きていくことも簡単なことではありません。
こういったリスクを知った上で、自分のやりたいことを探すために専業主夫になることは、逃げではないですよ。
意外と会社から離れれば、やりたいことが出てくる人もいますしね。
本当に悩んでいる人は、一度真剣に考え、パートナーと話し合ってみて下さいね。
まとめ
専業主夫になりたいと考える男性について、外部的要因と心理的要因から考察しました。
またその上で専業主夫になることも逃げではないと解説しました。
専業主夫になることを本気で考えている人は、パートナーに相談してみてもいいですね。
自身の働き方に悩むあなたが、自分らしく「勤労」できることを願っています。
きっとパートナーの方も、それを望んでいるのではないでしょうか。
ではまた!
