ムケ総長
突然ですが皆さん、ビジネスに必要な資格、知識として最初に思い浮かぶのは何の資格ですか?
そうですね、簿記ですよね。
僕も簿記1級の知識を持っています。
皆さん頭では分かっているんです。簿記を勉強すれば、どうやら役に立つらしいことは。
なのに勉強する気が起きないのはなぜでしょう。
僕が考えるに、簿記の勉強をしようと思えない人には、以下のような共通の理由があるんです。
- 小難しい用語や計算が多く、敷居が高い
- イマイチ自分の業務に役立つ気がしない
- 活用するイメージがわかない
- 資格のスクールに通う必要がある
- 時間がない
大丈夫です。
あなただけではありません。
みんな同様に考えて、同様に避けているんです。
ですが、やっぱり簿記の知識を持っている人間としては、この言葉につきます。
ムケ総長
以下では、僕がこう考える理由と、この状態を克服する「簿記5級」なるものについて説明します。

目次
簿記を学ぶメリット
簿記を学ぶメリットは、どこでも語られているように、以下の点にあります。
- 資産形成に役立つ
- 会計士・税理士・中小企業診断士等のステップアップに繋がる
- 経済ニュースの理解度が高まる
- 転職、副業、起業、個人事業に役立つ
まぁそうらしいけど…って感じですよね。
メリットを沢山挙げられても、「資格を取ろう」と言われるのは結局、荷が重いんです。
一方、僕がもったいないと言い切る理由はたった一つです。
数多くのメリットは提示しません。唯一です。オンリーワンです。
それは、「ワークにもライフにも有用だから」です。
ちょっとずるい言い方をしたので、ここから読むのやめられそうですね。
ムケ総長
簿記という資格を考える
日本で取得できる資格は、3,000種類を超えると言われています。
その中には、「これ何の役に立つねん!」というものも少なくありません。
ただ資格を取得することに快感を覚える資格コレクターなる者も存在しますよね。
この点、僕が自分で資格を取るときに判断する基準は一つだけです。
それが、「ワークにもライフにも活きるか」です。
僕は前職に就いていたとき、ある「仕事にだけ使える資格」の取得を上司から勧められました。

休日に勉強してこの資格取るようにしてね。
そのときに、率直にこう思ったんです。
ムケ総長
生意気ですけど、本当にそう思ってしまったんです。
そして、なぜそう感じたのか自分なりに考えて、結論が出ました。
「ライフに活きないからだ」と。
僕は全く仕事人間ではなかったので、こう感じたのかもしれません。
でも、どうせプライベートを犠牲にして資格を取るのなら、プライベートを豊かにするものにしたいと思ったんです。
こうした経験から、僕にとって必要な資格は「ワークにもライフにも活きる資格」だと気付きました。
前置きが長くなりましたが、資格を取る意欲が湧かない人は、僕と似た感性を持っていると思います。
なので、ここに断言します。
ムケ総長
…と言われても、敷居が高いままなのも理解できます。
なんか簿記って取っつきにくいんですよね。
その理由は、簿記検定を主催している日本商工会議所の、「簿記の定義」にあります。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。
日本商工会議所・各地商工会議所「簿記とは」より
何を言うてるんや、って感じですね。
要するに、簿記とは「会社のためのお金の知識です」と言っています。
実際、簿記にでてくる用語は
- 売掛金・買掛金
- 減価償却累計額
- 約束手形
- 貸倒引当金
と、実生活では聞き慣れない言葉ばかりです。
これを言うと、

話が違う!どこがライフに活きるんだ!
と絡まれそうですね。
では、ライフにも活きるとはどういう意味なのでしょうか。
僕が簿記がライフにも活きると言ったのは、基礎である考え方の部分です。
会社で使うことを想定した技能ですので、会社用のボキャブラリーになっているだけなんです。
この用語の見慣れなさだけで敷居が上がり、拒絶反応を示してしまうことをもったいないと言いたいのです。
簿記の知識をライフに活かすには、考え方を知るだけで十分です。
図解すると、次のようなイメージです。

ですが、考え方だけを紹介する書籍はほとんどありません。
そこで、このブログで難解な用語を完全に排除して、ライフのためだけの簿記知識を提供します。
なぜ会社のための考え方が、ライフにも活きるのでしょうか。
そもそも「簿記」とは、「帳簿記入」の略語です。
会社ではお金の流れを誠実に示すため、帳簿を記入しています。
お金にルーズな会社の商品なんて怖くて買えないですよね?
お客様からの信頼を得るべく、正確な帳簿をつけるために、簿記の考え方が用いられています。
では実生活で帳簿をつけると言えば?家計簿ですよね。
サザエさんも、家計簿をつけながら「今月も赤字だわ~」とよくこぼしています。
家計簿において黒字か赤字かを判断するのは、「その月の利益が+か-か」です。
実は会社で用いられている簿記も、会社の「利益」を表すことを目的としたものなのです。
この点から、程度の差はあれど「利益がどうだったか」を知りたいのは会社も家庭も同じなんです。
ということは、簿記の基本的な考え方を用いると効率的に家計を管理できる、ということになります。
以上の理由から、簿記の考え方はライフに活用できるのです。
簿記の考え方だけを学ぶのには、以下のメリットがあります。
- 難解な用語がないため敷居が低い
- 家計簿、家計管理のためだけの知識であり、ボリュームが圧倒的に少ない
- 毎日の実生活で使用するため、勝手に身につく
- 基礎を押さえるため、興味が湧けば簿記3級、2級にスムーズに移れる
「簿記の資格を取ろう!」と言われたときに感じたハードルのすべてが撤去されましたね。
このブログでライフに活きる部分を学び、それ以上を知りたいと思えたらワークに移行させればいいのです。
何事も小さく小さく始めることが、挫折しないコツです。
簿記の考え方を学んだ上で家計簿をつけると、より理解度と実用性が高まります。
以下の記事も参考にして下さい。
家計管理において簿記知識を利用しています。

まとめ
以上のように、今後の記事で「簿記のライフに活きる考え方だけ」を提供していきます。
この知識体系を、本ブログでは「簿記5級」と名付けました。
勉強するというより、読み物として扱って下さい。
実生活が自然とアウトプットの場になるので、勝手に身につきます。
勉強嫌いの方でも、自然と知識が頭に入っていきます。
楽しみにしていて下さいね。
ではまた!
次回の記事は「貸借対照表と損益計算書」についてです。



